【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 07月17日(水曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-07-17 05:10:08 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ カリフォルニア州に『三っ木さんの国』がオープンする(1955年)。今日では、17番とのだき合わせで日本人が・・・・・ ◆テレビに来たぞ、我らのウルトラマン(1966年)。 ◆ 3人組のアイドルユニット・キャンディーズが突然、普通の女の子に戻ってしまう(1977年)。- - そげんこっどうでもよか!!? 石原裕次郎が忌日(1987年)でありまする。

◎ ◎ 悲しみのエベレスト ◎ ◎

- - - 2014年4月のエベレストで大規模な雪崩- - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉旅&文化〉 ・・・・ナショナルジオグラフィック日本版 2014年11月号・・・・

近年のエベレストの登山は登山隊のほとんどが商業登山と呼ばれ、ガイドが顧客を募って登らせるいわゆる公募隊が殆ど。一昔前のような国が威信をかけて精鋭部隊を送り出すというものではなくなっている。

 その公募隊の登山活動を大きく助けるのがシェルパと呼ばれる現地のガイド。シェルパとは「東方の民」という意味であり、チベットからネパール近辺に住む民族の呼び方でもある。同時にシェルパ族は高所に居住していることから、ヒマラヤ登山の補助をするようになった。

 そしてシェルパという言葉は民族だけでなく、登山を補佐する現地ガイドという意味でも使われる。

 現在の公募隊登山を支えているのはこのシェルパによる力が大きい。 具体的にはシェルパにより、ルートが工作され、荷がキャンプへと担ぎ上げられる。もはやシェルパがいなければエベレストの登山が成り立たないといっても過言ではない。

 エベレストの遭難事故というと1996年5月に起きた大量遭難を思い浮かべるが、2014年4月エベレストの遭難事故としては最悪となる事故が起きた。 事故の概要はベースキャンプからキャンプ1標高5900mの途中で雪崩が発生し、ルート工作をしていたシェルパがその雪崩に巻き込まれたと言うもの。  

2014年4月のエベレストで大規模な雪崩。シェルパ族をはじめ山で働くネパール人16人の生命が奪われ、登山にかかわる人々の暮らしは一変した。

 4月18日。世界最高峰エベレストの登山史上、最悪の1日がまさに始まろうとしていた。

  日に焼けた頬に黒髪のニマ・チリンは29歳、ネパールのクムジュン村出身のシェルパ族だ。中国の登山隊に雇われた彼は、午前3時、重さ30キロ近い調理用ガスボンベを背負って、標高5270メートルのエベレスト・ベースキャンプを出発した。

  巨大な氷がひしめく、はしごだらけの危険な急斜面をどうにか通過し、午前6時頃には、「フットボール・フィールド」と呼ばれる開けた緩斜面にさしかかった。その先には再び巨大な氷塊群と、今にも崩れそうな氷の塔が行く手を阻む難所が待つ。

  フットボール・フィールドを過ぎたニマ・チリンは、高さ12メートルほどの氷の崖の下に着いた。アルミ製のはしごを縦に3本つないだ三連はしごがかかっているが、重い荷を背負い、アイゼンをつけた登山靴で登るのは容易ではない。

 はしご待ちで渋滞したシェルパたち

 厄介なはしごをようやく登りきった彼は、目の前の光景にげんなりした。シェルパが何十人も、氷棚の上で渋滞していたのだ。その先の氷の割れ目にかかった二連はしごを下るのに、行列ができている。

その朝、氷が動いて、はしごの下側を支えていたアンカーが外れたため、人の流れが滞ってしまったのだ。その後はしごは固定し直されたが、午前5時にここに着いた者は大渋滞に巻き込まれた。1時間後にニマ・チリンがやって来たとき、アンカーは再び外れていた。

  ネパールでは危険が迫った際に、甲高い音が聞こえることがあるという。「耳泣き(カン・ルヌ)」と呼ばれる耳鳴り現象だ。このとき、ニマ・チリンの耳が泣いた。この音が聞こえたら、ただ事ではないことは、エベレストでの過去の経験から心得ていた。

 でも、どうする?

 ベースキャンプに無線で連絡をし、応答した料理人に告げた。耳が泣いているから、荷物をフィックスロープにくくりつけて自分は下山する、と。周囲にいたほかのシェルパたちから、どうしたのかと聞かれ、こう答えた。

 「耳が泣いてるんだ。何か悪いことが起きてるようだから、自分は山を下りる。きみらも下山したほうがいい」。午前6時15分頃のことだったと記憶している。

  ニマ・チリンの耳が泣いたという話は、たちまちシェルパたちの間に広まった。三連はしごの上にいた5人は荷物を捨てて下山を始めた。カナダの山岳ガイド会社に雇われた2人は三連はしごの手前にいたが、足が凍傷になりかけていたので引き返した。だがそれ以外の者は、耳が泣こうと足が凍えようと予定は変えられないと思っていた。

 「ニマ・チリンに行くなと言われた」と話す33歳のミンマ・ギャルツェン・シェルパは第1キャンプに向かっていた。 「でもお客さんの機材は運ばないと。私が通った6時34分には、下りの二連はしごは大丈夫でした。ただ経験の浅いシェルパたちの動きがひどく遅かった」

  ベースキャンプとアイスフォールはまだ暗かったが、シェルパの神々が住まう頂上は朝日に輝いていた。どこから見ても申し分のない、エベレストの美しい朝だった。その11分後までは。  

・・・・・・・・明日に続く・・・・・

https://youtu.be/3B5dnv3C4AU

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